親の介護と自分の仕事、あってよかった賃料収入

シングル&一人っ子は、世の中がCOVID-19(新型コロナウィルス)騒動でも、離れた場所に住む親の通い介護を自粛するわけにはいきません。持病だらけの高齢者にウィルスを運ぶわけにもいかず、さりとて通い介護を休むわけにもいかず、都心と違って滅多に扉が開かない中距離電車での往復が一番緊張します。このところ、少し疲れ気味のゆず吉です。

通い介護と自分の仕事

表庭(親の介護のページ)で触れましたが、離れた場所に住む親が人の手を借りないと生きていけなくなってくると、サラリーマンは頻繁に仕事を休まなくてはならなくなります。快く休ませてくれた上に、代わりに業務を行ってくれる人がいるような人材豊かな職場であれば何の問題もないはずですが、突然、頻繁、という休み方に対して、職場の理解を得ることはなかなか難しいものです。

親が二人とも問題のある状態になれば、単純に2倍の手が必要となり、兄弟姉妹がいなければ、労力は減りません。シングル&一人っ子は、すべてを一人でこなさなければならなくなりますので、一方の親と、もう一方の親の状態が並行して介護状態となる場合、介護離職は目の前に迫る現実です。

この悩ましい時期は、とかく情報を探しまくるものです。このサイトは、ゆず吉という単なる一例でしかありませんが、ゆず吉自身がつらかった時期に情報を集め、 他人のブログに助けられていたことから、ゆず吉自身はどうしたかという一例を発信しようと開きました。大勢の中の一例でしかありませんが、たくさんの情報の中から、ご自身に合う道を探したり、介護離職しないようにするための準備を始めていただければ幸いです。

介護離職へのカウントダウン

週末ごとに往復4時間の距離にいる親の元に通い、必要な家事やヘルプをこなし、月~金まで仕事をすれば、当然、身体は悲鳴をあげます。そのまま続ければ、自分が倒れます。事実、ゆず吉も、倒れました。

倒れれば、当然、仕事にも、介護にも、影響が出ます。自分も病んでしまうので、いいことなど一つもありません。

そこで、ゆず吉は、親にサービス付き高齢者住宅や老人ホームなど、施設への住み替えを提案しました。住んでいる家を売却すれば、その費用は十分まかなえたはずでした。

ところが、頑として老いを認めない親は、まったく聞く耳持たず、子供は当然親の世話をするものだと考えの持ち主です。両親の兄弟姉妹や友人も同様でした。ゆず吉の説得は見事に失敗し、通い介護を続けるしかなく、週末すらまったく休めない日々に加え、理解のない職場のプレッシャーで心身ともにヘロヘロでした。

フルタイムをあきらめる

ぎりぎりまで追いつめられると、多くの方は、介護離職や、Uターン同居を考えることと思います。それぞれの取捨選択ではありますが、ゆず吉はすでに自分の持ち家があり、地域での友人付き合いや、将来の年金の足しにしようと始めた副業など、長い間かけて築いた生活基盤をどうしても捨てることができませんでした。

そこで、フルタイムをあきらめ、パートタイム勤務者になることにしたのです。今でいう「時短社員」ですが、当時はまだそうした言葉も広く知れ渡ってはいませんでした。

フルタイム社員が有給休暇をすべて使う場合、仮に6.5年以上勤務している社員であれば、年間20日間の有給休暇が付与されます。1年に11か月働けばよいことになり、有給休暇が20日もあればそれなりに親の通院や自分の通院には足りるものです。介護休暇を利用すれば、突然の事態にもかなりゆとりをもって対応することができます。ところが、有給休暇すら消化が難しい人がいる職場で、一人だけ完全消化しようとするのは、なかなかできることではありません。

そこで、ゆず吉は、フルタイムとして雇用されることをあきらめました。はじめから週3日や4日とし、その分の賃金を減らせば、はみ出た仕事は新たなパートタイムを雇用することができます。今でいうワークシェアリングです。

時短社員となる

時短社員というとなんだか偉そうに聞こえますが、英語でいうところの「パートタイマー」です。「フルタイム」を正社員という理解でいる日本人が多いためか、不思議と「なんだ、パートか」としてひどくすんなり受け入れてもらえることができたのです。

もちろん、働く時間が減る分の賃金は減らされますし、これまで努力して築いたサラリーマンとしての社会的地位も失います。有給休暇も、労働時間に合わせて減っていきますが、厚生年金も雇用保険も加入できますし、雇用保険に加入できている以上、万が一の退職時の失業手当も保証されています。これを最悪と思うか、さほど悪くないと思うかは、心の持ちようです。

時短になったおかげで、まずは自分の身体的な疲労が軽減されました。一日も休みのない状態は、肉体的にも精神的にもまったくゆとりもありませんので、親に対して八つ当たりをしておりましたが、ゆとりをもった接し方をすることができるようになり、そのせいか、親の側でもわがままや意地悪が減ってきました。

あってよかった、賃料収入

時短契約とは、単純に、収入が少なくなることでもあります。40代は老後前の最後の稼ぎ時でもあるだけに、経済的には大きな打撃です。

この大きな決断ができたのは、30代の時に手に入れた小さなマンションでした。

実はこの小さなマンションを完済した後、ゆず吉は、一度は親との同居を予定することとなり、部屋数のある中古マンションを購入しています。このときも前回同様、保証人の問題で賃貸が難しく、やむなく購入することとなっていたのですが、小さなマンションを賃貸に出し、その賃料収入で住宅ローンを組んでおりました。

家計の中でなくてはならないものは、住まいにかかるお金です。賃貸なら家賃、購入ならローン。いずれにしても、毎月必ずかかりますので、仕事を続けられなくなった時には一番重くのしかかる費用です。賃料収入のおかげで、毎月の住宅ローンがまかなえ、最低限の家計の備えができているという安心感もあり、給与を減らす働き方をする決意ができたのです。

自分の仕事と、親の介護

シングル&一人子。自分の生活と老後は自分一人でしか賄えず、親の介護も自分一人しかいません。両立させるには、できる備えをし尽くすしかありません。

わが身の健康を守るためにゆず吉がフルタイムの仕事をあきらめる決断ができたのは、30代の時に勢いで手に入れた小さなマンションのおかげです。購入当時から投資目的だったわけでもありません。それどころか「投資」などまったく無縁な方でした。

今、世の中は政府主導で「貯金より投資」というムードにあります。恐いと思う方も多いかと思います。はじめはゆず吉もそうでした。でも、学ぶほどに、投資にも種類があり、ものすごく難しいことをしないでもよいものもあることを知りました。恐いのであれば、恐さが薄れるまで学べばよいのです。シングル&一人っ子、できる備えは早いうちから。一日でも早く始めていくことが重要です。

表庭では、シングル&一人っ子が親の介護でぶつかった壁と備えを書いています。そちらもぜひ参考にしてください。

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